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女王陛下の007(6)

ジョージ・レーゼンビー主演 ピーター・ハント監督作品。
ボンドは連れて来られたドアの前で、襲いかかる敵をなぎ倒し、中に入ると、そこにいたのは旧知の建設会社社長のドラコ。
MI−6に戻ったボンドは、Mから、2年間音沙汰なしのスペクター担当任務から外され、辞職を表明した。
闘牛場でドラコから、スペクターの関係者に弁護士グンボルトの存在を聞く。
そしてボンドは、昔の恋人であるドラコの娘テレサと旧交を温め、グンボルトのオフィスに潜入。金庫から書類をコピーし、外の工事現場の仲間に渡し、何食わぬ顔で脱出した。
Mに、スペクターのボス、ブロフェルドがフランスでデ・ブルーシャン伯爵を名乗り、取り引きをしようとしていると掴み、その相手である系図学者ヒラリー準男爵に成り済まし、列車で雪山に向かうと報告した。

結末 ネタバレ注意

ブロフェルドの秘書ブントに迎えられ、ヘリで山頂のアレルギー研究所へ入ると、中には大勢の美女が。ボンドは昼食会を行い、伯爵と面談し、その夜、掟を破って誘ってきたルビーの部屋を訪ねる。ルビーは鶏アレルギーを治すため、催眠治療を受けていた。
翌晩、ルビーの部屋に入るとブント達に潰され、気が付くとブロフェルドと対峙していた。 ブロフェルドは国連にBC兵器のサンプルを送り付け、宣戦布告。集められた美女達も関連して利用されるらしかった。
仲間を殺され、独房代わりの機械室に入れられたボンドは、ポケットを手袋代わりにロープウェイを上ると、美女達が催眠術を掛けられ、BC兵器の詰まった香水スプレーとコンパクト型トランシーバーを渡されていた。彼女達が各国に兵器を運ばされるのだ。
ボンドはエレベーターで見張りを倒し、下山する彼女達を追うようにスキーで下山。
ブロフェルド達に追われ、片足スキーになりながら、崖で闘う。
彼女達がバスに乗り込み、その横の鐘の部屋で闘い、ボンドは人混みに紛れる。
追われるボンドはスケート中のテレサと再会。ボンドは助けを求め、彼女の車で脱出。
電話連絡を取ろうと公衆電話を見つけるが狙撃され、ブント達とカーチェイス。
レース中のサーキットに逃げ込み、競り合いでブントの車を横転させ、脱出に成功する。
家で休み、ボンドは改めて辞意を表明するが、それはテレサと結婚する為だとプロポーズ。
翌朝、襲撃を受けるが、二人はスキーで下山。
しかしブロフェルドは雪崩を発生させ、二人はそれに飲まれてしまう。
ブロフェルドは捜索で姿の見えたテレサを助け出し、連れ去った。
国連はブロフェルドの要求を飲み、過去の罪の恩赦と、爵位の公認をする姿勢を見せ、提案を却下されたボンドはドラコと独断でヘリ爆撃隊を出動させる。
口八丁でドラコが邪魔者を追い払い、それに気付いたテレサはブロフェルドをプライベートルームへと誘う。
爆撃が始まり、テレサも敵を串刺しにして合流。ボンドは計画地図を撮影し、ブロフェルドを追う。
ドラコは爆弾をセット、ボンドを追わんと暴れるテレサを気絶させ、脱出。
ブロフェルドとボンドは爆発ギリギリで脱出し、ボブスレーでのチェイス。手榴弾で吹き飛ばされるも、なお追いかけ、ブロフェルドのボブスレーに飛び乗ったボンドは揉み合い、ブロフェルドを木の枝に引っかけ、脱出。救助犬にブランデーを所望した。
テレサとの結婚式が盛大に行われ、二人はハネムーンへ。
ボンドが車を止め、テレサの花飾りを取っていると、生きていたブロフェルドとブントが車で走りながら掃射し去って行った。
ボンドはかがみ、車に戻ると、テレサは脳天を撃ち抜かれ、死亡。
ボンドは彼女を抱いてキスをし、駐禁を取りに来た警官をごまかした。
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管理人の批評

1969年、イギリスの作品です。
共演:ダイアナ・リグ テリー・サバラス ガブリエル・フェルゼッティ イルゼ・ステパット バーナード・リー
2代目ジェームズ・ボンド、ジョージ・レーゼンビーの最初にして最後の007出演作品です。
元々彼はオーストラリアのモデルだったそうですが、初代ボンド、ショーン・コネリーが俳優としての次なるステップに進んでいくため、プロデューサーたちの選考により、選ばれたそうです。
ですが、彼は起用された事で、安泰、スター街道に乗ってしまったと思ったらしく、横柄な態度を取るようになり、たった1作で降板となりました。
そして次回作、『ダイヤモンドは永遠に』にてまさかのショーン・コネリー復活という事態に陥ってしまうのです。
元々オーストラリア人という事で、原作ファンからすれば、非イギリス出身は仕方ないとしても、ショーンの時より更に離れてしまった事に不満が募ってしまったことも事実です。
ですが作品を見ていただけるとわかりますが、ジョージ氏は役者としても悪くなく、アクションも巧い。もったいなかったというのは、誰の目にも明らかでしょう。
そして今作はジェームズ・ボンドの結婚というプライベートを描く希少な作品です。シリーズのファンになってしまった方ならば、絶対に避けては通れない作品であるというのも事実です。ただ、全作をパラレルな物と捉えてしまえばそれまでですが。